春の高山祭ともいわれている「山王祭」は、岐阜県高山市にある日枝神社の例祭で、毎年4月14日と15日に行われています。
「高山祭」の起源は16世紀後半から17世紀とされており、「春の山王祭」と「秋の八幡祭」の2つの祭りをさす総称で、京都の祇園祭、埼玉の秩父夜祭と並んで、日本三大美祭のひとつです。
「春の山王祭」では国の重要有形民俗文化財に指定されている屋台やからくり奉納などが見どころです。
行事はそれぞれ1日2回ずつ行われているので、遠方から訪れる人も予定が立てやすいというのが嬉しい点。
今回はそんな「春の高山祭(山王祭)」について、駐車場、通行止め、交通規制、アクセス、タイムスケジュール、御巡幸、屋台曳き揃え、からくり奉納、夜祭り、見どころなどなど【知っておくと役立つ情報】をまとめてご紹介していきます!
春の高山祭2020の駐車場は?
お祭りに車で訪れようと考えている場合、心配なのが駐車場の状況です。
「山王祭」の開催区域では交通規制が実施されるため、規制区域外にある駐車場を利用する必要があります。
まずは、無料の臨時駐車場をご紹介します。
【真光匠ヶ丘駐車場】
住所:岐阜県高山市匠ケ丘町
駐車台数:550台
営業時間:9時間~
駐車料金:無料
春の高山祭の臨時駐車場の中で唯一、無料の駐車場で開催期間中に確実に開放される駐車場です。
ただし、祭り会場から離れているため高山市民文化会館まで無料の臨時シャトルバスに乗って会場に向かう必要があります。
その他、臨時駐車場として花里小学校を開放予定ですが、天候や会場周辺の駐車場の混雑具合によって解放されるので、確実に解放される保証はないので気を付けてください。
他サイトで西小学校を紹介されていますが2019年度から臨時駐車場になっていませんのでその点も気を付けてください。
次に祭りの開催区域周辺で利用できる有料駐車場を一部ピックアップしてご紹介します。
【市営えび坂駐車場】
住所:岐阜県高山市馬場町2-1-1
駐車台数:55台
営業時間:24時間
駐車料金
・8:00~20:00 30分150円
・20:00~8:00 60分50円
【市営空町駐車場】
住所:岐阜県高山市馬場町2丁目115
駐車台数:128台
営業時間:24時間
駐車料金
・8:00~20:00 30分150円
・20:00~8:00 60分50円
【高山駅西駐車場】
住所:岐阜県高山市昭和町1-22-10
駐車台数:174台
営業時間:24時間
駐車料金
・8:00~20:00 30分150円
・20:00~8:00 60分50円
【市営花岡駐車場】
住所:岐阜県高山市花岡町2丁目14-4
駐車台数:161台
営業時間:24時間
駐車料金
・8:00~20:00 30分150円
・20:00~8:00 60分50円
【天満駐車場】
住所:岐阜県高山市名田町2-3
駐車台数:108台
営業時間:24時間
駐車料金
・8:00~20:00 30分150円
・20:00~8:00 60分50円
【市営不動橋駐車場】
住所:岐阜県高山市七日町2丁目135-1
駐車台数:110台
営業時間:24時間
駐車料金
・8:00~20:00 30分150円
・20:00~8:00 60分50円
お祭りの開催区域に近い駐車場は収容台数が多いですが、時間によっては混雑して停められない可能性もあります。
無駄に駐車場を探しまわらないよう満車・空車情報が確認できるサイトをご紹介しておきます。
確実に駐車場を確保する方法
車で行くことが決定しているのなら、事前に駐車場の予約ができるサービス(登録料無料)を利用すると良いですよ。
駐車場探しにウロウロする事を考えれば楽だし、確実に駐車場を確保して出かけると安心です。
使い方は簡単!
目的の場所を検索するだけで空き駐車場が見つかります。
春の高山祭2020の交通規制
「山王祭」では豪華な祭り屋台が街中を練り歩く「屋台曳き揃え」などが行われるため、高山市の広い範囲で交通規制が実施されます。
主に、さんまち通り・広小路通り・八軒町通り・神明通りが1日を通して車両通行止めとなり、安川通り・国分寺通りで断続的に通行止めが行われます。
周辺まで車で訪れようと考えている場合は、事前に規制場所を確認しておきましょう。
春の高山祭のアクセス方法
春の高山祭り(山王祭)のメイン会場は日枝神社です。
日枝神社
住所:岐阜県高山市城山156
日枝神社の最寄り駅はJR「高山駅」で、神社まで徒歩だと22分ほどかかりますが、屋台は街中を練り歩くので神社まで行かなくても大丈夫!
高山駅から10分ほど歩いたら御巡幸順路に到着します。
電車でのアクセス方法
・東京駅(東海道新幹線)→名古屋駅(JR高山本線 特急ワイドビューひだ号)→高山駅
・東京駅(北陸新幹線)→富山駅(JR高山本線 特急ワイドビューひだ号)→高山駅
高速バスでのアクセス方法
東京・名古屋・大阪・京都・富山・金沢方面から濃飛バスの高速バスが運行しています。
高山駅近くの「高山濃飛センター」下車
濃飛バスの公式サイトに路線図がまとめられているので、ご確認ください。
車でのアクセス方法
・松本インターチェンジ→国道158号線→日枝神社
・飛騨清見インターチェンジ→中部縦貫道→高山インターチェンジ→(一般道)→日枝神社
春の高山祭2020露店も並ぶ!
「山王祭」が行われる高山市など中部地方の一部では、「山車(だし・さんしゃ)」や「曳山(ひきやま)」のことを「屋台(やたい)」と呼びます。
そして、たこ焼きやりんご飴・金魚すくいなど、お祭りで出る露店(出店)は屋台(やたい)と呼ばず、総称して「やし」と言います。
地域によって呼び方が異なるので面白いですね!
運よく春、秋の高山祭りの屋台曳き揃えを見ることができました。
屋台が高山の街を練り歩く絢爛豪華な様は眼福でした。
伝統の高山祭り、いつか訪れてみたいなぁ(^^)
#飛騨高山
#高山祭り pic.twitter.com/ObQ6ZozmP8— いっちゃんねる (@1channel_n3) May 3, 2019
「屋台を見に行こう」ということは、「山車を見に行こう」という意味になるので注意しましょう!
「山王祭」では、焼きそば・からあげ・イカ焼き・チョコバナナなど、お祭り定番の「やし」がたくさん出店されます。
また年によっては、地元のお店が臨時出店していることもあるので、ぜひ食べ歩きなどして、グルメの面でも春の高山祭を楽しむことができます♪
春の高山祭2020の開催日程
2020年の山王祭は、
・4月14日(火)9:00~21:00
・4月15日(水)9:00~16:00
の2日間開催されます。
春の高山祭は旧高山城下町南半分の氏神様である日枝神社(山王様)の例祭なので、日枝神社周辺を会場として様々な催し物が行われます。
雨天が予想される場合は中止で、残念ながら順延はありません。
ただ雨天でも、天候によっては屋台が屋台蔵に入った状態を見られる場合もあります。
当日の天候を見て、お祭りの主催者が最終決定します。
確定次第、公式サイトでお知らせされるので、訪れる前にチェックしておきましょう。
春の高山祭2020のタイムスケジュール
「山王祭」催し物の開始時間など、例年の主な流れは以下の通りです。
1日目(4月14日)
- 9:30~16:00 屋台曳き揃え
- 11:00~ からくり奉納
- 13:00~16:00 御巡幸(祭行列)
- 14:30~ からくり奉納
- 18:30~ 夜祭
2日目(4月15日)
- 9:30~16:00 屋台曳き揃え
- 10:00~ からくり奉納
- 12:30~16:00 御巡幸(祭行列)
- 14:00~ からくり奉納
他にもいくつもの催し物が行われ、1日中楽しめること間違いなしです!
こちらは2019年のパンフレットになりますが、各行事が行われる場所が記載されているので、ぜひ参考にしてください。
春の高山祭2020の御巡幸(ごじゅんこう)順路
【御巡幸について】
「御巡幸」は、神輿を中心に獅子舞や闘鶏楽(とうけいらく)・裃姿(かみしもすがた)の警固など、伝統的な装束をまとった約300名の大行列が町を巡る行事です。
14日午後に日枝神社を出発し氏子の家々を巡った後、神輿は神様の休憩所として格式高い「御旅所」で一泊します。
日枝神社御旅所
そして15日午後に御旅所を出発し、日枝神社へ戻ります。
4月14日(火)の御巡幸順路
画像:公式サイト
- 13:00 日枝神社出発
- 13:20 日枝中学校前分隊山手側へ
- 13:40 堂前神社奉納 獅子舞・闘鶏楽
- 14:10 堂前神社出発
- 13:55 曽我神社奉納
- 14:30 曽我神社出発
- 14:40 山王小学校北西角右折
- 14:50 山王小学校北西角左折
- 15:00 合流
- 15:10 神明町三差路
- 15:20 神明駐車場北角
- 15:25 海老坂下
- 15:30 安川通り左折
- 15:40 鍛冶橋交差点左折
- 15:50 山桜神社奉納
- 16:10 お旅所到着
4月15日(水)の御巡幸順路
画像:公式サイト
- 12:30 お旅所出発
- 12:45 上川原町和合橋詰め右折、次の角を右折して北進
- 12:48 三差路小分隊
- 13:10 陣屋前交差点より裏本町へ
- 13:15 広小路通りへ
- 13:25 筏橋詰め
- 13:50 海老坂上左折
- 14:00 安川通り角停止
- 14:20 出発・安川通り西進
- 14:30 上二之町角左折
- 14:40 市政記念館前右折
- 14:55 安川通りより片原町からお旅所前
- 15:20 神楽台の太鼓を合図に御旅所前出発
- 15:50 日枝神社到着
御旅所前での行事催行中は、歩行禁止など通行規制が実施されるので注意しましょう。
春の高山祭2020の屋台曳き揃え
屋台について
山王祭の「屋台曳き揃え」では、国の重要有形民俗文化財に指定されている屋台12台が登場します。(2019年は修理の関係で11台)
高山市など中部地方の一部では「山車(だし)」や「曳山(ひきやま)」のことを「屋台(やたい)」と呼びます。
山王祭での屋台の特徴としては、上段の屋根の部分が伸縮して高さを変えられるようになっていることなどが有名です。
また各屋台には「台紋(だいもん)」と呼ばれる紋章があり、屋台の飾りや屋台組の衣装などにあしらわれています。
それぞれの屋台の特徴
○神楽台(かぐらたい)
神楽を奏でる楽人を乗せ、獅子舞とともに屋台行列を先導します。
屋根が無い構造が特徴で、金の鳳凰が飾られている直径118cmの大太鼓が目を惹く屋台です。
光る神楽台 pic.twitter.com/PXIvg6fzBp
— 飛騨高山Live Camera管理人 (@livetakayama) April 15, 2018
安川通りにて。神楽台。#山王祭 #春の高山祭 #高山祭 pic.twitter.com/bGCWdLgGY4
— 飛騨関連資料bot (@HidaDocument) April 14, 2017
○三番叟(さんばんそう)
謡曲「浦島」に合わせて舞う童子が注目の屋台です。
玉手箱を覗き込み翁へと変身
【三番叟】
浦島の曲に合わせて童子が舞い、顔を箱に伏せて翁の面をつけるからくりがある。屋台を曳く際は神楽台に続いて他の屋台に先行することになっている。(そのほかの屋台はくじで順番を決める)#高山祭 pic.twitter.com/3lnbEtji1n— 飛騨関連資料bot (@HidaDocument) April 15, 2018
高山祭りの三番叟って屋台のからくり人形がめちゃくちゃ好きでしてね… pic.twitter.com/1te7eQvmnp
— honyaLhu🌽 (@honyaunicorn) May 11, 2017
○麒麟台(きりんたい)
屋根飾りとして一対の麒麟を乗せ、中段・上段の木鼻にも麒麟の彫刻があるのが特徴です。
下段の彫刻は谷口与鹿のよる傑作「唐子群遊彫刻」で、一つの木材から籠とその中に閉じ込められた鶏を彫り上げるという驚愕の技であり、屋台彫刻中の逸品と言われています。
【麒麟台】
台名のとおり、屋根飾りとして一対の麒麟を載せ、中段、上段の上部の彫刻も麒麟の意匠となってる。下段部分にある唐子彫刻は高山祭屋台の中でも絶品と評され、特に「籠の中の鶏」 は一木で籠とその中の鶏をくり抜き彫りした見事なもの。 pic.twitter.com/ktU2OrXICt— 飛騨関連資料bot (@HidaDocument) April 15, 2018
麒麟台の屋台蔵が開いていました。
春祭りの準備でしょうか… pic.twitter.com/wPZwmyWdtJ— 飛騨高山Live Camera管理人 (@livetakayama) April 1, 2019
○石橋台(しゃっきょうたい)
扇笠姿の美女が、踊っているうちに獅子に変身し、また美女に戻るというユニークなからくりが特徴です。
○五台山(ごだいさん)
獅子牡丹の刺繍幕は円山応挙の下絵、見送りと呼ばれる後部に取り付けられた幕は幸野楳嶺による原画であるという点が特徴です。
また朱塗り格子の奥に、回転する御所車が見えます。
【五台山】
御所車、円山応挙下絵の幕、諏訪和四郎の飛獅子の彫刻など各所にこだわりがみられる。特に見送り(後部に取り付けられた幕)は明治の帝室技芸員幸野楳嶺の原作で、京都西陣で製作に半年を要したという逸品。明治の大改修の際には組内の小森氏が大金を出し、小森の屋台とも呼ばれたとか。 pic.twitter.com/R3dVdcqckv— 飛騨関連資料bot (@HidaDocument) April 15, 2018
○鳳凰台(ほうおうたい)
オランダ古渡りとされる毛織物で出来ている赤・黒・黄の三色竪幕が特徴です。
また八頭の麒麟彫刻や屋根に立つ高さ237cmもの鉾、赤い屋根覆いも魅力的な屋台です。
春の高山祭鳳凰台です☺️❤️✨
引き揃えは待機です pic.twitter.com/nf6BUNldZC— 手打ちそば 恵比寿 (@takayamaebisu) April 14, 2019
○恵比須台(えびすたい)
屋台後方にある谷口与鹿の手長・足長の彫刻が有名です。
見送り(後部に取り付けられた幕)は、オランダ婦人の水遊びが描かれていると伝えられています。
恵比須台が曳き揃えに出発 #高山祭 pic.twitter.com/sMbmDDV5Wa
— けーおー@洞爺湖へ (@Versys1nomiya) April 16, 2019
祭りもそろそろ終盤
恵比須台のそばにいます pic.twitter.com/PnrhPcrFNc— 飛騨高山Live Camera管理人 (@livetakayama) April 15, 2018
○龍神台(りゅうじんたい)
からくりで龍神が登場することから龍神台という名称となっています。
からくりは唐子が酔わせて壺に封じた龍神を琵琶湖に置き去りにしたところ、気づいた龍神が激怒して乱舞するという内容です。
壺の中から龍神が出現し紙吹雪を散らして怒り舞うからくりは、とても力強いものとなっています。
○崑崗台(こんごうたい)
屋根の金幣や金の宝珠、唐子の衣装など、金がふんだんに使用されているのが特徴です。
見送りは中国伝来の寿老人と鹿の図となっています。
崑崗台
枝垂れ桜と…#飛騨高山 #高山祭 pic.twitter.com/0CMqGMx7l4— 飛騨高山Live Camera管理人 (@livetakayama) April 14, 2018
【崑崗台】
屋根に大きな宝珠を載せ、両端には金の御幣が飾られているのが特徴。明治初年まではからくりが行われていたというが、現在は唐子人形が飾られているのみ。#高山祭 pic.twitter.com/0G0jZS9f2q— 飛騨関連資料bot (@HidaDocument) April 15, 2018
○琴高台(きんこうたい)
金糸で鯉が刺繍された、鮮やかな緋幕が印象的な屋台です。
「琴高、赤鯉に座し来る」という故事にちなんで、彫刻などにも鯉が使われています。
やはり春の屋台では琴高台が好き pic.twitter.com/NQQiS8URaj
— 晩鳥 (@Zyaku64) April 15, 2019
【琴高台】
鯉と波浪を刺繍した大幕、伊達柱には鯉の滝昇りの大金具、欄間にも与鹿の鯉魚遊泳の彫刻があるなど、鯉づくしの意匠となっている。1日目と2日目で見送り幕を替える。 pic.twitter.com/r6fl4TAwZ3— 飛騨関連資料bot (@HidaDocument) April 15, 2018
○大国台(だいこくたい)
棟がしなうように前後左右に揺れる構造が特徴で、屋台曳行の際には動きの美しさを楽しむことができます。
2019年は修理のため公開されませんでした。
○青龍台(せいりゅうたい)
高山祭の全屋台中で唯一、屋根が入母屋造りなのが特徴です。
また棟には金シャチが輝いており、三層構造で大きさが最大級なのも魅力です。
【春の高山祭屋台紹介】【青龍台】
三層構造で屋根は全屋台中唯一の入母屋造り。明治24年まではこの屋台組が宮本(祭全体を取り仕切る役)を務めていた。このため「宮本台」とも呼ばれ、屋台曳行の際には最後尾につき行事を指揮していた。(現在は宮本は輪番制) pic.twitter.com/8XKV5Vt3pD— 飛騨関連資料bot (@HidaDocument) April 14, 2018
屋台曳き揃えの日程
1日目(4月14日)…9:30~16:00頃
・神楽台・三番叟・龍神台・石橋台:旅所前広場(高山陣屋前)
・上記屋台以外の7台:神明町通り
2日目(4月15日)…9:30~16:00頃
・神楽台・三番叟・龍神台・石橋台:旅所前広場(高山陣屋前)
・麒麟台・青龍台:本町1丁目
・上記屋台以外の5台:さんまち通り
12台の屋台はそれぞれ細かいところに違いがあり、それぞれに世界観もあるので好みの屋台を見つけるのも楽しいですよ♪
春の高山祭2020のからくり奉納
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御旅所前では、三番叟・龍神台・石橋台による「からくり奉納」が披露されます。
「からくり奉納」は熟練の綱方が幾本もの綱を操って人形を操作しており、高度な技術を要し、人形の繊細かつ大胆な動きは、まるで生きているかのようで圧倒されます!
からくり奉納の日程
奉納は2日間とも「御旅所前」にて午前と午後の1日2回行われます。
・1日目…11:00頃と14:30頃の2回
・2日目…10:00頃と14:00頃の2回
毎年人が多く集まる大人気の行事で、1時間以上前から待機している人もいます。
混雑状況によっては御旅所前への侵入を制限されることもあるので、近くで見物したいという人は早めの時間に御旅所前へ到着しておきましょう。
春の高山祭2020の夜祭
【夜祭について】
1日目(4月14日)の夜18:30~21:00に行われる夜祭は、昼とはまた違った幻想的な雰囲気を味わうことができるのが魅力です。
100個もの提灯を灯した各屋台が町をゆっくりと巡り、順道場を過ぎると曳き別れ歌「青い山」の調べとともに各屋台蔵へ帰っていきます。
暗くなった街並みと灯りを灯した屋台の美しい対比を、ぜひ堪能してみてください♪
「春の高山祭」と「秋の高山祭」の違いは?
春に行われる「山王祭」と秋に行われる「八幡祭」を総称して「高山祭」と言います。
似ているように思えますが、屋台の数やお祭りの開催区域など様々な点で違いがあります。
まず、お祭りの要となる神社が異なります。
山王祭は高山市の南半分の氏神様を祀る「日枝神社」の例祭で、八幡祭は高山市の北半分の氏神様を祀る「櫻山八幡宮」の例祭です。
そのため、開催区域が高山市の安川通りを中心に左右に別れています。
また各行事の呼び名が違ったり、行われない行事があったりします。
祭行列は春が「御巡幸」、秋が「御神幸」と呼ばれ、夜の行事は春が「夜祭」、秋が「宵祭」となっています。
屋台の数も、春は12台(からくり屋台は3台)、秋は11台(からくり屋台は1台)と違いがあり、秋のみ「屋台曳き廻し」という行事が行われます。
山王祭は春が来たことを知らせるお祭りで、八幡祭は冬の準備を知らせるお祭りとされています。
ぜひ2つの祭りの違いにも着目しながら、行事の鑑賞を楽しんでください♪