中学生や高校生の腰痛の原因は、もしかすると「腰椎分離症(ようついぶんりしょう)」かもしれません。
特にスポーツをしているお子さんの場合は、「腰が痛い」といってってきたら気を付けてあげてください。
この記事では、腰椎分離症の疑いがある息子がMRIを撮り、診断結果が出たときの体験談をご紹介します!
中学生の腰痛の原因は腰椎分離症かも?
中学生のお子さんが腰が痛いと言ってきたら「部活のし過ぎでしょ」とほったらかしにせずに早めに整形外科に連れていってあげてください。
腰が痛いからと部活を数日休んだり、ちょっと手を抜いてすることで痛みが軽減することもあります。
また、タイミングよくテスト期間中に入って部活動が停止になると痛くなくなったと錯覚してしまうこともあります。
強い痛みが和らぐとつい放置してしまいますが、中学生くらいのお子さんの腰痛の原因は「腰椎分離症(ようついぶんりしょう)」という骨の一部が分離して離れる病気である可能性を疑ってかかった方がいいです。
腰椎分離症になりやすいスポーツは、野球・サッカー・バスケ・バレーボール・バレエ・体操などだと息子の通っている整形外科の医師が言っていました。
もちろん、これらのスポーツだけではないので「大したことはないだろう」と思わず早めに病院で見てもらう方がいいです。
腰椎分離症の症状や原因は?
スポーツを活発に行っている10歳代前半の伸び盛りの青少年にはじめは運動時の腰痛という形ででます。
背中をそらす動作やジャンプからの着地のような動作で力がかかり、そういう動作が繰り返されると骨にひび(疲労骨折)が入っていきます。すべての人が分離症になるわけではなく、体質的な要因もあります。
バレーボール部の我が子の腰痛の場合
部活でバレーボールをしている中学生の息子が「腰が痛い」と言うので整形外科を受診し、レントゲンを撮ってもらったのですが骨には異常なし。
なので、コルセットを付けて生活することに。部活のバレーボールはもちろん、お風呂に入るとき以外はコルセットをして様子をみることに。
コルセットを付けていることで一旦落ち着いたかのように見えたのですが、1ヶ月くらい経ったころ、「腰がマジやばい」と言ってきたので再度、整形外科を受診しレントゲンを撮りましたが、この時も骨に異常が見られず。
しかし、医師から「腰椎分離症かもしれないからMRIを撮りましょう」と言われました。
腰椎分離症はレントゲンではなくMRIやCTで詳しく検査
かかりつけの整形外科は個人病院なので紹介状をもらって総合病院でMRIを撮ってもらいました。
検査時間は30分程度。中学生なのでじっと寝ていることができ問題なく検査をしてもえました。
ちなみに検査前、「閉所恐怖症ではないですか?」と聞かれました。閉所恐怖症の人はパニックになることもあるそうです。
検査終了後、MRIを撮ってくれた検査技師さんに、
「腰椎分離症は、レントゲンではなかなか見つけられないでしょうね。MRIでも疑って撮影しないと見逃してしまうこともあるんですよ」と言われました。
「多分、きれいに撮れていると思うので先生に確認してもらってくださいね」とも言われました。
数日後、整形外科に行くと「第4腰椎分離症」と診断されました。息子が部活動中止を言い渡された瞬間です。
腰椎分離症と診断されると「最低3ヶ月はスポーツ全般を中止」と担当医から言われました。
息子はMRIを撮って正式に診断結果がでましたが、MRIでも角度によっては写らないこともあるそうです。
整形外科の先生も「分離症を疑って撮影してもこの角度でしか写っていないから気を付けないと見逃すんだよね」と言われました。
スポンサーリンク
腰椎分離症のコルセットの値段は?
息子の装具(コルセット)代は、26,147円でした。
学校の部活動が原因で「腰椎分離症」と診断された場合、日本スポーツ振興センター(または安全互助会)に給付金の申請ができます。
気の利いた病院なら医師の方から教えてくれるかと思います(笑)
まずは、お子さんに保健室の先生に状況を説明るように言い、申請用紙をもらって帰ってくるように話をしてください。
腰椎分離症と診断されたら、お子さん専用の装具(コルセット)を装着することになります。
この装具代も申請できるので装具を作ることも保健室の先生に話しましょう。お子さんが分からない場合は、お母さんが相談してくださいね。
また、ご加入の健康保険へ装具(コルセット)代を療養費として申請することができます。これは、装具屋さんが教えてくれました。
療養費支給申請は、装具代を支払った翌日から2年以内なので仕事で都合がつかなくても慌てる必要はありません。実際、我が家はまだ申請していません(・・;)、
ただし、不支給になる場合もあるそうです。また支給率は保険の種類により異なるみたいですが、申請しなければもらえないし、申請費用は無料なので必ず申請しておきましょう!
ちなみに、我が家の支給額は18,302円でした。また、日本スポーツ振興センターからの支給額は、25,000円でした。
腰椎分離症は早期発見がカギ!
腰椎分離症は、初期の段階ではレントゲンでは判断できないことが多いため見逃してしまうこともあるそうです。
早い段階で診断され適切な治療を行えば早く治る可能性が高いので早期発見がカギを握ります。
なので、腰痛が1週間も続く場合は、整形外科を受診しレントゲンで問題がなくても「MRIを撮ってほしい」と相談してみましょう。
ちなみに家の息子は、初診から1ヶ月経ってからだったので遅い方だったと思います。